探偵朱雀十五 化身

昭和八年師走。軍港・東舞鶴から、北東へ数キロのところにある、小さな集落・馬耳村。港に一人の男の死体が上がる。他所者のその男の顔は、輪郭が捻じ曲がり、左の目がつぶれて、村で言い伝えられている恐ろしい祟り神・砥笥貢神とそっくりだった。ちょうどその頃、検察本部の視察調査で、ふたりの検事がやって来た。京都地方裁判所検事・桂万治と、最高裁判所検事で「総長のプリンス」と呼ばれる若き天才・朱雀十五だ。軍港の監察長官・林田邦夫の息子、慎吾少年は朱雀の恐ろしいほどに冷たく美しい姿を見て、不穏なものを感じる。そして、彼らがやってきてからというもの、放火、殺人と小さな村で次々に奇怪な事件が起こる。それは祟り神による呪いなのか。それとも祟り神の化身・朱雀の仕業か…?(裏表紙より)
朱雀がまだ眼が見えていて検事の職についていた頃の話。後に部下となる後木要との出会いも書かれている。
朱雀「見当はつけていましたが、貴方でしたか・・・・。〜さん」うむ、全然見当つかなかったよ!!眼中にないよ!この犯人?!
それと印象に残ったのは、相変わらずの著者の謎の博識ぶり。っていうか本当に「伝密鳥」なんて作れたのかな?ググッてもよくわからん。今なら間違いなく動物愛護法に引っかかるよ!

化身―探偵朱雀十五 (トクマ・ノベルズ)

化身―探偵朱雀十五 (トクマ・ノベルズ)